「C言語」の版間の差分
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いつまでたっても覚えられない。なにしろ使わないからなあ…。 | いつまでたっても覚えられない。なにしろ使わないからなあ…。 | ||
int (*func)(int x); // int を引き数にとり、int を返す関数へのポインタ | int (*func)(int x); // int を引き数にとり、int を返す関数へのポインタ | ||
+ | これはひどい。(K&R P149) | ||
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+ | 文字列を返す関数へのポインタの配列へのポインタを返す関数だって!!! | ||
+ | こんなのが出てきた時点で、プログラムの設計ミスだろ…。 | ||
=== <code>printf</code> のフォーマット === | === <code>printf</code> のフォーマット === |
2009年2月5日 (木) 23:38時点における版
C 言語 最高 再考。
目次
覚え書き
関数ポインタ
いつまでたっても覚えられない。なにしろ使わないからなあ…。
int (*func)(int x); // int を引き数にとり、int を返す関数へのポインタ
これはひどい。(K&R P149)
char (*(*x())[])() x: function returning pointer to array[] of pointer to function returning char
文字列を返す関数へのポインタの配列へのポインタを返す関数だって!!! こんなのが出てきた時点で、プログラムの設計ミスだろ…。
printf
のフォーマット
% で始まり、変換指定子で終わる。以下のプログラムで実験。
#include <stdio.h> int main(void) { float f; printf("1234567890 1234567890\n"); printf("---------------------\n"); f = 123.456; printf("%f %f\n", f, -f); // デフォルト printf("%.2f %.2f\n", f, -f); // 小数点以下桁 (精度) 指定 printf("%10f %10f\n", f, -f); // 最小幅指定 printf("%10.2f %10.2f\n", f, -f); printf("%010.2f %010.2f\n", f, -f); // 0 で埋める printf("%-10.2f %-10.2f\n", f, -f); // 左揃え printf("%+10.2f %+10.2f\n", f, -f); // 必ず符号をつける printf("%*.2f %*.2f\n", 15, f, 15, -f); // 引数による幅指定 printf("%*3$.2f %*3$.2f\n", f, -f, 20); // 引数による幅指定 (引数指定) printf("%.*3$f %.*3$f\n", f, -f, 10); // 引数による精度指定 (引数指定) return 0; }
実行結果は下記のようになる。
$ gcc -o printf printf.c; ./printf 1234567890 1234567890 --------------------- 123.456001 -123.456001 123.46 -123.46 123.456001 -123.456001 123.46 -123.46 0000123.46 -000123.46 123.46 -123.46 +123.46 -123.46 123.46 -123.46 123.46 -123.46 123.4560012817 -123.4560012817
定数
定数の型 | 例 |
---|---|
long
|
123456789L
|
unsigned
|
123U
|
unsigned long
|
123456789UL
|
double
|
123.456
|
unsigned double
|
123.456L
|
float
|
123.456F
|
8 進数 | 0123
|
16 進数 | 0x335F
|
16 進数 unsigned long
|
0x12ABUL
|
文字定数 | 'a'
|
8 進数ビットパターン | '\013'
|
16 進数ビットパターン | '\x1A'
|
文字列定数 | "hello, world"
|
※大文字、小文字の区別はない。(U, L, X はそれぞれ u, l, x でも同じ。)
- 列挙定数 (
enum
) の初期値は 0。 - 文字列定数はコンパイル時に連結できるので、以下のような書き方も可能である。長い文章を出力するときなどに便利。OSS のソースを見ても、\ で折り返してるケースが多いが、こちらの方がインデントなどなにかと使いやすいように思える。
printf("aaaaaaaaaaaaaaa" "bbbbbbbbbbbbbbb" "ccccccccccccccc\n"); // print "aaaaaaaaaaaaaaabbbbbbbbbbbbbbbccccccccccccccc\n"
マクロ
- 引数付きマクロ
#define max(A, B) ((A) > (B) ? (A) : (B)) #define square(x) (x) * (x) // 括弧が重要: square(z+1) を考えよ!
ただし、以下のような使い方はできないことに注意すること。
max(i++, j++); // 大きな方が 2 度インクリメントされる
- 引用符付き文字列展開 (
#
)
#define debug_print(var) printf(#var " = %g\n", var)
これは、以下のように展開される。
debug_print(x); ⇒ printf("x" " = %g\n", x); ⇒ printf("x = %g\n", x); // 文字列は連結される。
- 実引数連結 (
##
)
#define joint(prefix, suffix) prefix ## suffix
これは、以下のように展開される。
joint(hoge, 3) ⇒ hoge3
その他 (細かいこと)
-
#define
行の末尾にはセミコロンはいらない -
extern
は宣言であって、定義ではない。つまり、領域の確保などは行われない。別ファイルで定義される変数などを利用する際に使う。疑問:ヘッダファイル中でextern
宣言した場合、定義するファイルからそのヘッダをinclude
してもよいのか。⇒ よい (少なくとも、エラーや警告は出ない。)
テクニック
下位 8 ビットマスク
~ (1 の補数) やシフト演算子をうまく使うことで、ビット処理を行う。
x = x & ~0xFF;
配列の初期化
K&R には、以下の記述がある。
配列の初期値式が指定された数より少ないときには、外部変数、静的変数、自動変数については、残りの要素は 0 となる。
つまり、大きな配列を 0 で初期化したい場合、自動変数であっても以下のようにできるということである。
int bigarray[10000] = {0};
ほんとか!? ⇒ ほんと。次のように、要素数 0 での初期化も可能であった。
int bigarray[10000] = {};